迷子の小鳥 №2

母の手術が終わって次の日に飛び立ってしまった小鳥・・。

 

使命を終えて天に帰ってしまったのだと思ってみたりして・・・しかし、母が悲しむことが辛くて入院中の母には言えませんでした。

 

その間、みんなが帰ってくるように祈ってくれて、そして母の退院までには帰ってくるよと言ってくれる人もいたけど、そんなこと信じられない事で・・・。

 

迷子鳥のサイトに写真を載せてみたものの、この広い世界で翼のある鳥が帰ってくるなんて、とてもとても信じられないこと。

でもニュースでは2週間後に鳥が帰ってきた話や、見つかったというニュースもあったりしていてどれだけ嬉しい事でしょうと思いました・・。

 

警察に届けたり、鳥屋さんに聞いてみたりとしたけど、手掛かりは何もなく。

近くのマンションから似たような鳴き声が聞こえてくると切なくて・・・

鳥屋さんの店長さんは、うーん戻ってくるのは1割ですよねー。と話していましたし、絶望の淵に立たされたような思いがしました。

 

10月6日に迷子の小鳥の写真を掲載して、「探しています」と。見てみると毎日毎日どこかで迷子の小鳥ちゃんがいるものなのですね。

 

夜には寒くないかなーとか、怖い鳥に襲われてないか、食べ物はあるのかとか・・とにかく心配してましたが、神様に祈っていたのはひたすら暖かいお部屋に、食べ物と親切な方によって守られていますようにと祈っていました。そして主イエス様のお名前によって祈りを捧げました。

私自身はあまりにもショックが大きくてその事がなかなかできないでいたんですが、やっと戻ってくるように祈ることが出来ました。

 

迷子鳥のサイトに投稿して、それから三日後の9日にメールが入っていました。

「私の鳥の迷子情報として頂きましたが、〇〇マンションに小鳥が保護されているという情報がありますので、気になりましたら行ってみてください。」と。マンションの電話番号が記されていました。さっそくダメ元で電話をかけてみると、その保護されている鳥の写真だけは見せることが出来るという事で、すぐに行ってみました。

 

駅の近くの高級なマンション。セキュリティも万全で、管理人さんも二人以上。

番号を押さないと入れない素敵なマンションでした。エントランスも広くてホテルのようで・・。

管理人さんに小鳥ちゃんの写真を見せてもらいました。

上からの写真だったので良く分からなかったけど、管理人さんが、うちの小鳥ちゃんに少し似ている所があるという。

 

嘘のような信じられない展開に、この子はうちの小鳥かもしれない・・・希望の光が心に差し込んできました。もしかしてもしかして・・・!!

 

・・・・つづく